(平成26年5月号)
今月は、在宅・施設での『歯科診療(相談)』のご案内です。
20本の歯があれば、硬い食事でもほぼ満足に食べられるという研究結果から、平成元年に80歳で20本以上の歯を残そうという8020運動が始まりました。当初の達成者はわずか7%でしたが平成23年には38.3%にまで増加しました。そこで平成34年までに達成率を50%にする新たな目標を策定したのですが・・・。なんと平成24年の時点で東京都港区では既に50%を達成してしまいました。目標より10年も早い達成です。全国どこの自治体でも歯科健診は実施されていますが、港区の取り組みは、標準的な自治体と大きな違いがありました。
歯科診療の回数が25倍!!
港区と標準的な自治体の歯科健診を比較すると、受けられる回数に大きな違いがありました。標準的な自治体では歯の喪失が始まる40歳から70歳まで10年間毎に1回歯科検診を受診できますが、港区では20歳以上なら年に2回。つまり70歳までに100回も受診可能でその差は実に25倍!!歯科健診を受けることは歯を残すことに大変有効であることがわかります。
一方、要介護者は健常者以上に口腔状態の維持・改善が大切です。その理由は感染症や低栄養等の命に直結するリスクが非常に高いからです。厚労省が要介護者に対する歯科訪問診療を積極的に推進していることからも、その重要性は明らかです。今回、通院が困難な要介護の方を対象に、居宅・施設・病院での無料歯科健診を実施します。お申し込みと手順は下記のようになります。
ぜひこの機会をご利用ください。