デンタルニュース

(平成27年5月号)

今月は『歯科健診』についてのご案内です。
団塊世代が前期高齢者となる平成27年は本格的な超高齢化社会の始まりです。今回の介護報酬改定では、中重度の要介護者や認知症高齢者への対応策として、摂食嚥下に問題のある施設入居者の経口摂取維持・移行に対する取り組み手法が改善されました。精密検査が必須要件である等、従来は実施が困難でしたが、4月からは介護と医療の多職種が連携して支援を行う手法に改められました。食事を口から食べられるようにすることで、喜びを得るとともに、低栄養及び誤嚥性肺炎を予防します。そして咀嚼運動による脳神経の活性化を促して生活自立度の維持・改善を計り、在宅介護が可能な状態とすることを目標にしています。経口摂取の維持・移行には、まず現状の把握からです。

1.経口摂取を再開・維持するためには

要介護者が口から食事を取れるようにするには、歯科領域では「歯科治療」「口腔ケア」「リハビリ」の3つについて、目標を決めて計画的に進めていくことが大切です。例えば、次のような感じのものです。

【短期目標】
入れ歯が壊れて食事ができない、歯ぐきが腫れて痛い等の主訴への対応を第一に行いつつ、口腔の機能や衛生面の問題を抽出し、ケアやリハビリの介入を検討します。
【中期目標】
咀嚼機能の回復と口腔機能の向上に向けた訓練を行います。併せてお口の中をきれいに保ち誤嚥性肺炎を予防します。
【長期目標】
中期までに、ある程度改善できた口腔機能と口腔衛生を継続的に支援して維持します。

まずは歯科検診で歯や義歯に問題はないか口腔内の診査を行うことからです。摂食嚥下に問題のある場合は食事の観察を行い、食事の姿勢、ペース、むせの有無、意欲等の摂食嚥下機能の評価が必須です。当院では歯科健診を実施しますのでどうぞお気軽にお問合せください。

2.お申込み及び実施手順

お申込みは下記の要領にてお願いします。
①電話でお申込みください。
TEL047-469-5005

②健診日程を調整します。

③居宅又は施設に訪問して歯科健診の実施。
どんなことでもお気軽にご相談下さい。

③後日、歯科健診結果をお渡しします。

実施期間: 平成27年4月中旬から6月中旬頃まで
内 容 : 問診及び口腔内診査等
費 用 : お問合せください
場 所 : 居た宅・施設・病院等

悪い箇所が見つかった場合は、早期に治療する事をおすすめします。
もし、訪問可能な歯医者さんがわからない場合は当院が往診することも可能です。保険診療となりますので、お気軽にご相談下さい。

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